経済対策 2020 4 25

 今は、新型コロナウイルスの感染症対策で忙しいでしょうが、
将来を見据えて、経済のことも考えていくべきでしょう。
 実は、不景気になると、明らかに自殺者が増えるのです。
2003年の自殺者は、3万人を大きく超えています。
それが2019年には2万人弱まで減少しています。
 今後、新型コロナウイルスの影響により、
失業や収入減少で、自殺者が再び3万人台になるかもしれません。
 男性の自殺者の数は、景気に連動しています。
極論すれば、経済的な問題が原因となって、
死者が1万人増えると言ってよいでしょう。
 新型コロナウイルスの影響で、
現在の景況感は、史上最悪の状態です。
 こうなると、消費者は不要不急の買い物をしないでしょうが、
そもそも、資本主義経済は、不要不急の買い物で成り立っています。
 昔、自動車のエンジン技術者が、こんなことを言っていました。
日本の道路では、70馬力あれば十分である。
 さて、今、道路を眺めれば、
100馬力どころか200馬力を超える自動車がたくさん走っています。
このような自動車は、不要不急の買い物だったでしょう。
 しかし、日本人のすべてが、70馬力の大衆車を買うようになったら、
自動車会社の経営は傾くでしょう。
 大衆車がいくら売れても儲からないからです。
利幅が大きいのは、200馬力や300馬力の不要不急の高級車です。
 さて、今、日本に残された基幹産業は、自動車産業ぐらいでしょう。
テレビなどの家電は、新興国に負けてしまいました。
スマートフォンも、かつては先行していたのに、敗北してしまいました。
 自動車産業の裾野は広く、子会社、孫会社、下請けまで含めると、
雇用されている人の数は、極めて多いでしょう。
 新型コロナウイルスは、人々のライフスタイルを変えてしまうでしょう。
不要不急の買い物で成り立っていた資本主義経済までも変えてしまうかもしれません。
 一方、海外の経済ニュースによると、
アメリカのAmazonの株価が、史上最高値になったとありました。
 新型コロナウイルスの影響によって、株価が暴落する中、
このような動きは、新しいライフスタイルを象徴するものかもしれません。
 自動車の時代から仮想空間の時代に変わるのか。
確かに、アメリカでは、自動車産業が衰え、
GoogleやFacebookのような「仮想空間産業」へシフトしています。
新型コロナウイルスによって、このような動きが加速してしまうのか。
 日本は、アメリカのような産業構造の転換が難しい。
そうであるならば、新型コロナウイルス不況を阻止しなければならない。
 経済は、心理的なものが大きいので、
みんなが安心して、誰でもわかりやすい経済政策を実施する必要があります。
いくら規模が大きくても、わかりにくいものは、効果がありません。
景況感が経済を作るのです。
















































































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